性格別テスト攻略法-1 まず自分を知ることから
2007年08月29日
性格別テスト攻略法-1 まず自分を知ることから
子どもたちの傾向を4つのタイプに分けてみました。テスト勉強や日頃の勉強態度ですぐに出てくる想いと行動をあらわしてみました。
1.「僕はできる」の自信家さん
このタイプの人は、心のどこかで「私はわかってる」「僕は頑張ってる」という思いがあります。だからむつかしい問題を解くことにはエネルギーがありますが計算問題の間違いなどに対しては「これはちょっとしたミス、気にしない」と勝手に決めこんでしまいがちです。
どちらかというとできたことに重点を置くので、自分の予想点と実際に返ってきたテストにはかなりの差があります。そしてその結果に対して「この応用問題は自分だけが解けたのだからやっぱり私ってすごい」と思い、こつこつと計算問題をすることなんて時間のむだと、すぐに暗算でやってしまって簡単な計算間違いが多く気がついてみるとさほど点数があがっていないという結果を招きます。
2.「そのうち何とか」の先延ばしやさん
次のタイプは、とにかく「面倒くさい」「まだ、いいか」とテスト1週間前になってもなかなかやる気がおきません。机の前に座っても、ちょっと勉強するとすぐ他のことが気になりだし、気分転換をしたくなります。だから机の前に座っている時間は長いわりにやっていることは時間に比例して多くはありません。
そして、テスト前日になると「あれも、これもしなければ」と焦り、結局は中途半端でテスト本番に突入、結果は平均点ぎりぎりか以下になってしまいます。口癖は「今度は頑張るから」です。
よく「あなたはやればできる」と言われるのがこのタイプです。
3.「問題が悪い、私のせいじゃない」の不満やさん
さて、3番目はすぐに不満が出てくるタイプです。できない問題があると「これは、習ってない。知らない」と拒絶し、すぐに投げやりになります。そのことを注意されると「私のことをわかってくれない。もういい」とその不満を物にぶつけたり、親や兄弟にあたってしまいます。
本当は「わからないから教えてほしい」と心で思っても頑固になってしまい、周りが声をかけても素直になれません。「ごめんなさい」とあやまることは自分が負けることだという気持ちがあり、テストの点数が悪いと「こんな問題を出した先生が悪い」と外を責め、せっかく目標を持っていたのにいつのまにか捨ててしまいます。
4.「自分には無理、できるはずがない」と諦めやさん
最後のタイプの人は、「私には無理、絶対に間違っている」と思い込み、答えがあっていても自信がなくて他の答えを書いたり、時には問題を読まないであきらめてしまいます。
テストになると緊張してしまい、普段だったらできる問題もパニックになり頭が真っ白になるのがこのタイプです。そして返ってきた答案を見て「やっぱり、できなかった」との思いを強め「勉強のできる人はいいなあ。きっと私だけが受験に失敗するに決まっている」と不安を強めていきます。
本当は行きたい高校があるのに、「できなかったらどうしよう」とそのことにエネルギーを使い、ワンランク下の高校を受験することになり、一生懸命時間をかけて勉強しているのに結果を出すことができません。
さあ、いかがだったでしょうか。どのタイプも特徴的なことだけを書いたので「そこまではない」「どれにもあてはまらない」と感じた人もいるかもしれないし、勉強と友達関係では別の傾向になる人もいます。 しかし、大切なことは自分を知ることです。なぜ、いつも同じ結果になるのか、どうしてそう思ってしまうのか、そこには必ず原因と結果があります。
塾では、生徒さんに対してまず自分の心の傾向を知ることから始めてもらい、次にどのように自分を変えていくかを一緒に考え、アドバイスしています。自分の気持ちに気づくことは、心がすっきりして集中でき、勉強もはかどります。次回はこの4つのタイプがどのように変わり、勉強していったらいいのかに入っていきます。
子どもたちの傾向を4つのタイプに分けてみました。テスト勉強や日頃の勉強態度ですぐに出てくる想いと行動をあらわしてみました。
1.「僕はできる」の自信家さん
このタイプの人は、心のどこかで「私はわかってる」「僕は頑張ってる」という思いがあります。だからむつかしい問題を解くことにはエネルギーがありますが計算問題の間違いなどに対しては「これはちょっとしたミス、気にしない」と勝手に決めこんでしまいがちです。
どちらかというとできたことに重点を置くので、自分の予想点と実際に返ってきたテストにはかなりの差があります。そしてその結果に対して「この応用問題は自分だけが解けたのだからやっぱり私ってすごい」と思い、こつこつと計算問題をすることなんて時間のむだと、すぐに暗算でやってしまって簡単な計算間違いが多く気がついてみるとさほど点数があがっていないという結果を招きます。
2.「そのうち何とか」の先延ばしやさん
次のタイプは、とにかく「面倒くさい」「まだ、いいか」とテスト1週間前になってもなかなかやる気がおきません。机の前に座っても、ちょっと勉強するとすぐ他のことが気になりだし、気分転換をしたくなります。だから机の前に座っている時間は長いわりにやっていることは時間に比例して多くはありません。
そして、テスト前日になると「あれも、これもしなければ」と焦り、結局は中途半端でテスト本番に突入、結果は平均点ぎりぎりか以下になってしまいます。口癖は「今度は頑張るから」です。
よく「あなたはやればできる」と言われるのがこのタイプです。
3.「問題が悪い、私のせいじゃない」の不満やさん
さて、3番目はすぐに不満が出てくるタイプです。できない問題があると「これは、習ってない。知らない」と拒絶し、すぐに投げやりになります。そのことを注意されると「私のことをわかってくれない。もういい」とその不満を物にぶつけたり、親や兄弟にあたってしまいます。
本当は「わからないから教えてほしい」と心で思っても頑固になってしまい、周りが声をかけても素直になれません。「ごめんなさい」とあやまることは自分が負けることだという気持ちがあり、テストの点数が悪いと「こんな問題を出した先生が悪い」と外を責め、せっかく目標を持っていたのにいつのまにか捨ててしまいます。
4.「自分には無理、できるはずがない」と諦めやさん
最後のタイプの人は、「私には無理、絶対に間違っている」と思い込み、答えがあっていても自信がなくて他の答えを書いたり、時には問題を読まないであきらめてしまいます。
テストになると緊張してしまい、普段だったらできる問題もパニックになり頭が真っ白になるのがこのタイプです。そして返ってきた答案を見て「やっぱり、できなかった」との思いを強め「勉強のできる人はいいなあ。きっと私だけが受験に失敗するに決まっている」と不安を強めていきます。
本当は行きたい高校があるのに、「できなかったらどうしよう」とそのことにエネルギーを使い、ワンランク下の高校を受験することになり、一生懸命時間をかけて勉強しているのに結果を出すことができません。
さあ、いかがだったでしょうか。どのタイプも特徴的なことだけを書いたので「そこまではない」「どれにもあてはまらない」と感じた人もいるかもしれないし、勉強と友達関係では別の傾向になる人もいます。 しかし、大切なことは自分を知ることです。なぜ、いつも同じ結果になるのか、どうしてそう思ってしまうのか、そこには必ず原因と結果があります。
塾では、生徒さんに対してまず自分の心の傾向を知ることから始めてもらい、次にどのように自分を変えていくかを一緒に考え、アドバイスしています。自分の気持ちに気づくことは、心がすっきりして集中でき、勉強もはかどります。次回はこの4つのタイプがどのように変わり、勉強していったらいいのかに入っていきます。
実力テストに向けて
2007年08月26日
始業式の次の日が実力テストです
夏休みも最後の週になり、夏期講習もまとめの時期です。特に中3生は始業式の次の日が実力テストです。よく実力テストは範囲が決まっていないからどう勉強していいかわからないという声を聞きます。確かに中3の1学期までの範囲となるとかなりの量なのでやる前からあきらめてしまう中3生もいるかもしれません。それで、少し基本的な心構えや勉強の仕方を書いてみました。
1.まず、問題を丁寧に読みましょう。
当たり前のことですが意外と問題をしっかり読んでいない人が多いと思います。英語なら記号で答えなさいとなっているのに、そのまま英語で書くとか、数学なら式も答えもあっているのに問題が問いかけていることと違うことを書いてしまっているなどもったいない間違いを繰り返していないでしょうか。
2.最初から問題を順番にやっていませんか?
数学は、最初が計算でだんだんむつかしくなりますが、真ん中くらいの問題でつまずくとその問題にこだわり考えこんでしまい、最後の問題までいきつかなかった経験がないでしょうか。テストの時間が限られている以上、どの問題で点数を取るのか見極める力も大切です。思い切ってわからなかったら次の問題に取り組む勇気を持ちましょう。
3.方程式や関数は図を描いたり、グラフに数字を書き込みましょう。
2~3行の文章題になるとそれだけでもう無理だと思い込んでいないでしょうか。頭の中で考えるのではなく、実際に目に見える形で図にしたり、関数なら問題のグラフに座標を書き込んでわかりやすいように整理するとスムーズに進みます。
4.自分が得意な分野から勉強していきましょう。
たとえば、理科は第1分野と第2分野に分かれています。第1分野が苦手な人はまず第2分野の植物、動物、人体など暗記の分野を完璧にしていきましょう。
社会は地理、歴史、公民と3分野になります。これも自分の興味にある分野から始めていくことをおすすめします。
5.問題集は同じ問題集を何度もやってみましょう。
問題集を何冊もすることがいいと思っている人も多いと思います。確かに、量が必要なときもありますが、同じ問題集を何回もやり直し、この問題集に書いてある問題ならすぐにでも解けるという具合にまでするのも自分の自信につながります。何冊も問題集を買ってどれも中途半端で終わるより1冊の問題集をノートに答えを書いて、間違いなおしもきちんとするほうが効率的です。
6.国語には答え方の決まりがあります。
文章題の問いで「○○はどうしてですか」との問いかけにはかならず「~のため」「~だから」と文章をまとめますし、「これはどういうことですか」とあれば「~こと」と答えるようになっています。これは答え方のルールです。このルールに沿っていないと答えがあっていても完答にならず、減点になるので注意しましょう。
7.科目によって勉強のやり方が違います。
英語は言葉ですので、一日にまとめて何時間もするより、毎日30分でも英文を読んだり単語を音読したり覚えるほうが定着します。
たとえば、動詞の不規則変化の現在―過去―過去分詞―現在分詞をセットにして毎日1回書くだけでも忘れなくなります。
数学は時間がかかっても一つの問題を自分で解けるようになるまでやってみることを励行してください。どんなに塾や家庭教師の先生に教えてもらってわかったと思っても自分で解いてみないと自分のものにはなりません。最終的には人に教えられるまでになると力がついてきます。
8.中1からの定期テストは保管しておきましょう。
中1から中2までの定期テストをもう一度やってみるのも復習につながり、範囲も網羅されているので勉強しやすいと思います。テストは、必ずファイルして保管しておきましよう。
9.苦手な単元は易しい問題から段階を踏んでやってみましょう。
スポーツと同じで勉強も基礎のトレーニングが土台です。計算も簡単なものは絶対間違わないように集中し、苦手な単元は基礎がわかっていると思って省略せずに易しい問題から徐々にレベルを上げてやっていきましょう。
10.志は下げずに最後まで挑戦していく姿勢を育みましょう。
これから毎月テストが続きだんだんむつかしくなります。時には頑張っても点数が思うように上がらないときもあります。だからといってすぐに目標を下げるのではなく、自分がその高校に入学した姿を心に置いて自分を励ますことも必要です。「もう、だめ」と思ったらそこで終わります。「ピンチはチャンス」と心を立て直し最後まであきらめずに挑戦する心の筋肉を育むのが受験です。
夏休みも最後の週になり、夏期講習もまとめの時期です。特に中3生は始業式の次の日が実力テストです。よく実力テストは範囲が決まっていないからどう勉強していいかわからないという声を聞きます。確かに中3の1学期までの範囲となるとかなりの量なのでやる前からあきらめてしまう中3生もいるかもしれません。それで、少し基本的な心構えや勉強の仕方を書いてみました。
1.まず、問題を丁寧に読みましょう。
当たり前のことですが意外と問題をしっかり読んでいない人が多いと思います。英語なら記号で答えなさいとなっているのに、そのまま英語で書くとか、数学なら式も答えもあっているのに問題が問いかけていることと違うことを書いてしまっているなどもったいない間違いを繰り返していないでしょうか。
2.最初から問題を順番にやっていませんか?
数学は、最初が計算でだんだんむつかしくなりますが、真ん中くらいの問題でつまずくとその問題にこだわり考えこんでしまい、最後の問題までいきつかなかった経験がないでしょうか。テストの時間が限られている以上、どの問題で点数を取るのか見極める力も大切です。思い切ってわからなかったら次の問題に取り組む勇気を持ちましょう。
3.方程式や関数は図を描いたり、グラフに数字を書き込みましょう。
2~3行の文章題になるとそれだけでもう無理だと思い込んでいないでしょうか。頭の中で考えるのではなく、実際に目に見える形で図にしたり、関数なら問題のグラフに座標を書き込んでわかりやすいように整理するとスムーズに進みます。
4.自分が得意な分野から勉強していきましょう。
たとえば、理科は第1分野と第2分野に分かれています。第1分野が苦手な人はまず第2分野の植物、動物、人体など暗記の分野を完璧にしていきましょう。
社会は地理、歴史、公民と3分野になります。これも自分の興味にある分野から始めていくことをおすすめします。
5.問題集は同じ問題集を何度もやってみましょう。
問題集を何冊もすることがいいと思っている人も多いと思います。確かに、量が必要なときもありますが、同じ問題集を何回もやり直し、この問題集に書いてある問題ならすぐにでも解けるという具合にまでするのも自分の自信につながります。何冊も問題集を買ってどれも中途半端で終わるより1冊の問題集をノートに答えを書いて、間違いなおしもきちんとするほうが効率的です。
6.国語には答え方の決まりがあります。
文章題の問いで「○○はどうしてですか」との問いかけにはかならず「~のため」「~だから」と文章をまとめますし、「これはどういうことですか」とあれば「~こと」と答えるようになっています。これは答え方のルールです。このルールに沿っていないと答えがあっていても完答にならず、減点になるので注意しましょう。
7.科目によって勉強のやり方が違います。
英語は言葉ですので、一日にまとめて何時間もするより、毎日30分でも英文を読んだり単語を音読したり覚えるほうが定着します。
たとえば、動詞の不規則変化の現在―過去―過去分詞―現在分詞をセットにして毎日1回書くだけでも忘れなくなります。
数学は時間がかかっても一つの問題を自分で解けるようになるまでやってみることを励行してください。どんなに塾や家庭教師の先生に教えてもらってわかったと思っても自分で解いてみないと自分のものにはなりません。最終的には人に教えられるまでになると力がついてきます。
8.中1からの定期テストは保管しておきましょう。
中1から中2までの定期テストをもう一度やってみるのも復習につながり、範囲も網羅されているので勉強しやすいと思います。テストは、必ずファイルして保管しておきましよう。
9.苦手な単元は易しい問題から段階を踏んでやってみましょう。
スポーツと同じで勉強も基礎のトレーニングが土台です。計算も簡単なものは絶対間違わないように集中し、苦手な単元は基礎がわかっていると思って省略せずに易しい問題から徐々にレベルを上げてやっていきましょう。
10.志は下げずに最後まで挑戦していく姿勢を育みましょう。
これから毎月テストが続きだんだんむつかしくなります。時には頑張っても点数が思うように上がらないときもあります。だからといってすぐに目標を下げるのではなく、自分がその高校に入学した姿を心に置いて自分を励ますことも必要です。「もう、だめ」と思ったらそこで終わります。「ピンチはチャンス」と心を立て直し最後まであきらめずに挑戦する心の筋肉を育むのが受験です。