初めての「中間テスト」の心得

2008年05月17日

 中学1年生の皆さんにとっては、初めての中間テストがせまってきました。小学生のときとは違うし何を勉強したらいいのかと思う人もいると思います。それで、少し心構えと留意点をまとめてみました。

心構え:テストとは、本来試すという意味があります。自分自身を試すとは挑戦するということです。点数だけでなく自分がどこまで変わって挑戦できたかを目標の一つにおいてみましょう。
    
留意点:
1)学校の提出物は必ず出しましょう。成績は点数だけでなく提出物に対しても加算点があるので必ず締め切り日までに提出しましょう。
2)最初のテストがこれからのやる気を左右します。英語は小学生のときから習っていたから大丈夫と侮る心にストップをかけて、わかっていてももう一度単語は発音しながら書いて覚えましょう。
3)数学は途中の式を省かないできちんと書いた方が間違いが少なくなります。面倒くさいという気持ちを止めましょう。
4)社会や理科はノートに書いた項目をもう一度書いて覚えるとか、学校でもらったプリントはコピーをして最低2回は取り組みましょう。一度覚えても日がたてば忘れるので必ず何度もやってみましょう。
5)国語はすることがないと思わずに漢字や語句の意味を完璧にし、教科書を何回も読みましょう。内容把握は何度も読んで理解するところから始めます。
6)夜遅くまで起きているより、やるべきことを絞って勉強しましょう。特に数学は頭がぼーっとしている寝不足状態では力が発揮できません。
7)テスト問題用紙はきちんと保管しておきましょう。よくテストが終わると問題をなくしてしまったという人がいます。テスト問題は、今後の実力テスト対策の重要な問題となるのでファイルするなどして失くさないように注意しましょう。
  


市販の問題集で自宅で勉強しやすいもの

2007年04月23日

市販の問題集で自宅で勉強しやすいもの

●英語:英語リピートプリント(各学年あり) フォーラムA
●英語リピート1・2年の復習 フォーラムA
●英語らくらく学習王国        フォーラムA 
(この3冊はわかりやすくスムーズに進むので英語の文法の導入に最適です)

●逆襲 前編・後編          PARADE BOOKS
この2冊は高校入学前に英語が苦手な人にはいいと思います。結構ぶ厚いですがやりがいがあります。

●数学:とってもやさしい数学(各学年あり)  旺文社
今年からの新刊だと思いますが、問題数が少ないですが字が大きいし、取り組みやすいです。

●スタートでつまずかない中学数学計算  くもん出版
新中1の人はこの問題集で正負の数の計算をつまずかないようにするといいと思います。

●基礎からとことん書き込みテスト    文英堂
この問題集はテスト前や単元の練習にほどよい量で取り組みやすいと思います
     
●国語:シグマベスト 中学国文法       文英堂
この問題集は文法問題を集めていて文法が苦手な人におすすめです。

●出口汪の日本語トレーニングプリント   小学館
この問題集は6冊くらいあって、文学作品を細かく区切って設問をつけています
小学生から中学生まで読解力をつけるのにいいと思います 

●サイパーシリーズ 国語の読解特訓シリーズ  エム・アクセス
主語、述語、修飾語の練習ができ、小学生から中学生まで幅広く使えます。
シリーズも論理力を養うテキストもあります。

●理科&社会:基礎からぐんぐん理科・社会(各学年あり)   学研
自分で基礎から理科を勉強するのに基礎から応用まで分かれています。

●高校入試対策 理科・社会               理社出版
          
この高校入試対策は公立中学受験対策において次のページに解答が載っているのでやりやすし中学3年間の内容がまとまっていると思います。
尚、理社出版の問題集は理科・社会・数学と単元別に薄い問題集構成になっています。理科なら「天気が苦手な人へ」社会なら「歴史が苦手な人へ」数学なら
「一次関数が苦手な人へ」というようになっていますので自分の苦手分野の克服にいいと思います。

●番外;子どもの「考える力」を伸ばす国語練習帳     PHP
子どもの創造力を養うように工夫を重ねた教材だと思います。

●算数を探しに行こう         デジタルハリウッド出版局

算数のルーツを物語にしていて大人が読んでもおもしろいです。
親子で読むのも楽しいです。

●インド式計算ドリル               普遊社
最近本屋さんで見つけました。今、インドのIT教育は注目を集めているテレビの特集で見ました。計算の考え方の幅が広がるかもしれません。

●脳を鍛える書き込み式地図ドリル 「日本編」「世界編」  成美堂出版
今、はやりの脳を鍛える本ですが地名、産業、工業、農業はもとより雑学まで多くのことが学べると思います。クイズのように取り組めるのではと思います。

問題集を選ぶときは、できるだけページ数が少ないものがいいと思います。最後までやろうとやる気も出ますし、1冊を仕上げたときの充実感もあります。それから問題集は1冊を何度も繰り返してやれるようにノートに解答を書いていくのもいいと思います。時間があるときに学習参考書コーナーを親子で訪れるのもいろいろな発見があって楽しいです。

hana3響ゼミ・中澤弘子塾長ブログは当塾の公式サイトに全文掲載しています。
http://www.kyo-zemi.net/index.html?_startPage=7  

社会と理科を勉強するときのポイント

2007年04月21日

社会と理科を勉強するときのポイント

 今回は社会と理科を勉強するときのポイントです。
この2科目については、得意科目にしている生徒さんもいると思います。
その中でも理科であれば、第2分野が得意とか、社会だと歴史は好きだから歴史分野のテストになるとぐっと点数が上がる人も多いと思います。
 もし、公立高校を受験しようと考えているならこの2科目のどちらかが安定して点数が取れるならテストには有利です。公立高校の受験問題で、数学はなかなかむつかしいですし、英語は長文が多いし、国語ではそんなに差がつかないものでそうなると合格の鍵を握るのは社会と理科の点数になります。
 今のうちからそのことを心に置いて勉強に取り組むといいと思います。

 理科において第1分野が苦手、「電気とか化学とかは目に見えないし、なんだかややこしそう」と最初から苦手意識をもってしまう人もいると思います。確かに中学の理科は高校のように生物、化学、物理、地学というふうに分類されていないので考え方の切り替えが少々いります。でも、第1分野だからといっても覚えないとできない分野―たとえば、化学の化学式は原子記号を覚えておかないとどうにもできません。覚えるべき公式をまずしっかり覚えて、説明が詳しくのっている参考書と問題集がセットになっているもので同じ問題を何度もすることで少しづつ定着してきます。

 社会は、最近は地理と歴史の複合問題が入試にはよく出題されます。社会は歴史の場合、日本と世界の歴史がどのようにつながっているのかを頭に入れておくことが重要です。世界で産業革命が起こっている時、日本ではどの時代であったか結びつけておくことをおすすめします。それと漢字が正しく書けるようにすることは不可欠です。地理はグラフから読み取る問題もあるのでグラフに慣れておくことも大切です。公民はよくわからないと思っている人も多いと思いますが、まずニュースや新聞で社会や政治のことに関心を持ってみましょう。時事問題は定期テストでも出てくるので、今よく取り上げられている話題は何かなと思ってください。
たとえば鳥インフルエンザは宮崎県でも発生―その宮崎県知事の東国原知事はたけし軍団のそのまんま東さんとかいうようにつなげていくと知識が広がっていきます。
 この2科目については、必ず学校のクラスでいつも高得点を取るクラスメートがいるはずです。その人たちに社会や理科をどのように勉強しているのか教えてもらうこともとても役に立ちます。点数が取れるには理由があります。授業で先生の話のどこをポイントに聞いているのか、ノートはどのようにまとめているのか、地理は地名や歴史の年代はどうやって覚えているのか、あーなるほどなあというアイデアを持っていると思うので一緒に勉強をするのも刺激になっていいのではと思います。
 尚、塾では講習中の時など気分転換に都道府県名と県庁所在地のテストを学年を越えてしたりします。以外と1年生がよく覚えていたりして3年生が燃えたりします。最高得点の人にお菓子などの賞品をあげたりしてなかなか楽しいです。  

国語の勉強の取り組み方

2007年04月20日

国語の勉強の取り組み方

  科目の勉強の取り組み方の3回目は国語です。テスト前になって生徒さんに「国語は何を勉強したの」と聞くと、ほとんど「漢字だけ。あと何やったらいいかわかれへん」という返事が返ってきます。保護者の方からも「国語力というか文章を理解する力がないから算数や数学の文章題が解けないんです」と言ったお声も耳にします。
 確かに国語はどのように勉強したらいいのか他の科目に比べると迷ってしまいます。範囲が決まっている定期テストよりも実力テストになるとどんな問題が出るのか現代文は予想がつかないからです。
 国語はすぐに実力がつく科目ではありません。「読む力」「自分の考えを伝える力」そして「自分の考えを文章に表す力」が必要です。

 最初の「読む力」は日頃から美しい文章に触れることが大切です。
本を読むのが苦手な人は少し大きめの文字で書かれた伝記物語を読むことをおすすめします。どんな偉人でも最初から偉人だったのではなく、子ども時代があり、いろいろなことを経験して成長していった過程を追体験できます。
 もちろん、推理小説や歴史小説が好きな人はそのジャンルから読み始めていってもいいと思います。塾でも学校の教科書の文章ではなくできるだけいろいろな文章を音読することをしています。
 声に出して読むことで読めない漢字がわかり、みなで順番に読むことで集中することができます。そう言えば算数や数学の文章題も声に出して読むと頭の中で整理ができるようになります。

 次は「自分の考えを伝える力」です。この力を育むのに大切なことは人の話をしっかり聞くということです。人に伝えるためにはまず相手が何を言っているのかわからないと自分の意見を述べることはできません。
 私は小学生に「話すことは相手とキャッチボールをしているようなものです。だから相手が投げてきた言葉を心でしっかり受けとめ、それから自分の気持ちを相手の心に届くように投げ返すことをしないとだめだよ。人の話を聞かないことは、言葉のボールを相手がいない所に投げてしまうことになるから」と話しています。
 そして、本人の思いがまとまるまでは待つ姿勢も必要ですし、自分の気持ちを伝えることが苦手な生徒さんにはその子が言ったことを「それはこういうこと?」と相手に聞き返したり、こちらが話したことをどれだけ相手が理解したかどうか「今、話したことで何がわかったの」ともう一度確認を取るように心がけています。
 最後はいわゆる「文章表現力」です。自分の気持ちが話せてもそのことを文章にするのは別のことです。読書感想文、高校の志望動機の文や大学の小論文など作文は意外と書く機会が多いものです。私はよく生徒の作文に同伴します。そして日頃から文章を書くことに慣れてもらうために、塾では毎回の授業の終わりに今日の勉強でよかった点、次回への改善点などを短くても書いてもらうようにしています。
 春期講習などの講習のときは必ず、最終日に講習を通しての感想を書くように時間をとっています。初めは「何書いていいかわからない」と言っていた生徒さんもだんだんそれが習慣になってきています。

 では、最後に国語が苦手な人への点数の取り方のアドバイスです。国語も問題に対しての答え方が決まっていて「~とはどういうことですか」と問題があれば答えは「~こと」と答えを書きますし、「なぜ~ですか」との問いには「~だから」と答えを結びます。また、「それは何を示していますか」の問いはその文の前後の文章から答えを探していきます。それから古文や文法は中学生の場合、出題文が限られているので比較的取り組みやすいし、文法は動詞や形容詞、形容動詞の活用を覚えるとかなりの得点になります。

 これまで英語・数学・国語と勉強の取り組み方についてお話をしてきましたが、問題集の選び方も重要です。塾では、主に塾専用教材を使用していますが、市販の問題集の中にも取り組みやすいものもたくさんあります
次回は、社会・理科の勉強についてとなります。その時におすすめの問題集をいくつかあげてみますので参考にしてみてください。  

数学の勉強の取り組み方

2007年04月18日

数学の勉強の取り組み方
  今回は数学の勉強の取り組み方についてです。

 保護者の方から入塾に際してご要望をたずねするとほとんどの方が「うちの子は計算はできるのですが、文章題が弱いので文章題ができるようにしてください」と言われます。
確かに、中学生になると数学のテストの内容は学年が上がるにつれて文章題、いわゆる応用問題の数が増えてきます。
 ただ、見逃していけないことは、テストでばつになっている文章題が実は式が合っているのに計算が間違っていることが往々にしてあります。算数・数学の基礎はやはり計算力です。計算が正確な人は、安定した点数が取れます。
 では、計算が合わない人はどこでつまずくのでしょうか。
一つは、計算をする時にていねいに書かないことが原因です。

 途中の式を面倒だと思って書かなかったり、計算用紙を使って計算をせずに、問題用紙のすみっこで計算をして数字が乱雑だったりして自分で書いた文字が読めなかったりすることがありませんか。
 また、結構暗算が得意で真面目に筆算をしないで、すぐ暗算で大きな数も計算してしまう子どもさんほど、簡単な計算を間違ってしまいがちです。
 そして最後は、文章題で点数が取れないと「どうしてだろう」と振り返っても計算で間違うと「ちょっとしたミスだった」とあまり気にもとめない、侮りの気持ちが次に同じ間違いを繰り返すことになります。

 それから、極端に「私は算数・数学ができない」と思い込んで問題に取り組む生徒さんもいます。
 その気持ちで取り組むと考え方が合っているのに答えで、例えば分数の答えが出てくると「これはおかしい。分数になるはずがない」と決めつけて、せっかく書いた答えを消してしまう人も出てきます。
 ここにも「私にできるはずがない」との気持ちが問題を解く時に反映してきます。
 中3生になって受験が近くなるとプレッシャーを感じて普段なら解ける問題が解けないのもこのような思いがあるからではないでしょうか。
 このようにみてみると本当に自分の心の持ち方が現実の点数に影響を与えていることがわかってきます。

 前者のようにすぐ計算を面倒がる生徒さんには必ず間違い直しをきちんとするように言っています。また、後者のように算数・数学が苦手な人には、少しでも点数が上がったら「以前はこんな問題は解けなかったのにがんばったね」と自信を持ってもらうように声をかけています。

 さらに、同じパターンの問題を何回も取り組んでもらいます。1回目は説明をして2回目は説明をしたプリントを見ながら自分で解くようにしてもらいます。3回目は自力で解くように言います。
 でも「そんなんわかれへん」とよく言われますが、そういう時も最低限は教えますができるだけ自分で解けるように「今日はこの問題が解けるようになることが目標」と伝え、本人が自分の力で解くしかないと気持ちを定めるまで待つ時もあります。

 塾でしかできない勉強方法はお互いが教えあうことです。
 私の塾でも数学は特にテストをして答え合わせをした後はお互いで教えあうことを積極的に勧めています。人に教えるためには自分が問題をよく理解していないと教えられません。
 それから相手が分かるように言葉を工夫しないといけない場合があります。
 それは教える側にとってとてもよいトレーニングになります。
 私は「教えてもらう人は遠慮しないで教えてくれる人の説明がわからない時は、わからないって言ってください。それからわかったら最後にありがとうって言いましょう」といつも伝えています。
 このことで人と関わることが苦手な生徒さんでも教えることをきっかけに初めはぎこちなくてもだんだん話しができるようになるものです。

 このようにして教える側がえらいのではなく、教えてもらう側も同じように役に立っていると感じてほしいのです。
 勉強が単に成績を上げるだけでなく、そのことを通して自分が人間として成長していく歩みになればと思っています。  続きを読む

英語の勉強の仕方

2007年04月17日

英語の勉強の仕方

新学期が始まり、どの人も新しい気持ちで勉強に取り組もうとしているのではないでしょうか。
そこで、よく塾生から「英語ってどうやって勉強したらいいの」「国語ってテスト前何したらいいかわかれへん」と言われますので少し一つ一つの教科についての大切なキーポイントをあげてみました。
まず、英語からです。

 「英語は覚える教科、単語を覚えるのは面倒だしすぐ忘れるから苦手。数学の方がその場で考えたらいいから楽」という声を聞きます。
でも実は英語も数学と同じで公式があり、その公式を覚えることが大切です。
たとえば、英語の文には一つの主語(その文章の中で~は に当たる言葉)と動詞は一つです。

皆さんがよく間違えるのはこんな英作文ではないでしょうか
I am play the piano. とか Are you like baseball?
どうですか。先ほど言ったように英語の文章に動詞は一つです。
動詞の種類はBe動詞と一般動詞があり、二つの動詞を並べて使うことはできません。
中3生ならわかると思いますが二つの動詞を並べないために不定詞や動名詞を使うのです。

こんなふうに。
I want to play baseball.(下線部が不定詞です)
                      
ちなみに上の二つの正しい英文は
I play the piano.  Do you like baseball? となります。

それから、長文を読んでいてわからない単語が出てくると辞書を引きますよね。
でも、その文章の中でその単語がどんな働きをするかがわかっていないとただ引いただけでとんちんかんな日本語になり、「何の意味がさっぱりわからない」と思っていませんか。

He treats me like a baby. 
(likeってすきって辞書引いたら載ってるから彼は私を赤ちゃんが好きです。何のことかわかれへん)

これは、実際塾の生徒が訳していた文です。この場合likeは好きではなく
~のようにという意味で使われています。

もし、英文は主語の次に動詞という公式を知っていたら動詞はtreatsでじゃあlikeは何かなと思い、辞書で動詞のlikeではなく副詞と書いている箇所を探すことができると思います。

だからこの英文は「彼は私を赤ん坊のように扱う」となります。
このような公式を勉強することを文法と呼びます。

高校生になるとグラマーと言い、人間の体で言うと骨組みのようなものです。だから長文を読むときには単語を覚えるだけでなく文法を理解しているかどうかでかなり違ってきます。
 もし、中学生の時に英語が苦手だった高校生は、もう一度中学の文法問題をやり直すといいと思います。

塾でも数学が好きな子には「英語だって決まったルールがあるんだから簡単だよ」と上記のようなことを説明するとその気になって取り組み、「なんや。この通りにやったらいいんや」となります。  続きを読む