自宅での勉強の仕方のコツ-1
2007年03月27日
自宅での勉強の仕方のコツ-1
保護者面談で、よく保護者の方から「家で全然勉強する姿を見たことがありません」とか「宿題をちゃんとやっているのでしょうか」と質問されます。私の塾では、基本的に週2~3回塾に通ってもらっているので宿題は必ず出すようにしています。その時、留意することは、
①自分でできるようなレベルの問題にする。(場合によっては塾でやったプリントと全く同じプリントを渡すこともあります)
② 全部できなかったと言われても最初のうちは宿題をすることを第一優先にしてしかることを控える。
③定期テスト1週間前は出さない。
といった原則を決めています。
家で勉強することはほとんどの子どもさんにとって、同じ問題をするにしても塾でするより時間がかかります。それは、身近な所に漫画の本があったり、音楽を聞きながらしていたりで集中力を阻むものが多いからです。また、時には「自分の部屋がないから勉強に集中できないのでしょうか」とのお声も聞きます。
しかし、ある調査で、子ども部屋で勉強しない子どもの方の学力が伸びているということを聞いたことがあります。親が見ている範囲でたとえば、ダイニングのテーブルなどで子どもさんが宿題をして、お母さんと会話をしながら勉強するといったスタイルを定着させるのも一つの方法です。
もちろん、「塾で勉強したほうが能率が上がるから自習に来てもいいか」と高校生から言われた時は快諾しています。大切なことは本人の意識が変わるタイミングを見計らうことが一番で、「やろうと思った時に、早く勉強しなさいと言われるとやる気なくすんだから」と子どもさんからの言葉が返ってくることも予想して、親子でルールを決めていくのも一考かと思います。 続きを読む
保護者面談で、よく保護者の方から「家で全然勉強する姿を見たことがありません」とか「宿題をちゃんとやっているのでしょうか」と質問されます。私の塾では、基本的に週2~3回塾に通ってもらっているので宿題は必ず出すようにしています。その時、留意することは、
①自分でできるようなレベルの問題にする。(場合によっては塾でやったプリントと全く同じプリントを渡すこともあります)
② 全部できなかったと言われても最初のうちは宿題をすることを第一優先にしてしかることを控える。
③定期テスト1週間前は出さない。
といった原則を決めています。
家で勉強することはほとんどの子どもさんにとって、同じ問題をするにしても塾でするより時間がかかります。それは、身近な所に漫画の本があったり、音楽を聞きながらしていたりで集中力を阻むものが多いからです。また、時には「自分の部屋がないから勉強に集中できないのでしょうか」とのお声も聞きます。
しかし、ある調査で、子ども部屋で勉強しない子どもの方の学力が伸びているということを聞いたことがあります。親が見ている範囲でたとえば、ダイニングのテーブルなどで子どもさんが宿題をして、お母さんと会話をしながら勉強するといったスタイルを定着させるのも一つの方法です。
もちろん、「塾で勉強したほうが能率が上がるから自習に来てもいいか」と高校生から言われた時は快諾しています。大切なことは本人の意識が変わるタイミングを見計らうことが一番で、「やろうと思った時に、早く勉強しなさいと言われるとやる気なくすんだから」と子どもさんからの言葉が返ってくることも予想して、親子でルールを決めていくのも一考かと思います。 続きを読む
贈る言葉-4
2007年03月21日
受験という試練が本気の心が開花させる。
3月20日は公立高校の合格発表の日でした。
中3のT君は、1カ月間だけ勉強を見てほしいとお母さんから頼まれました。同時に、家では勉強できないというご本人の希望でもありました。当初は受験するつもり高校のレベルがそんなに高くないこともあって何とかなるだろうとの思いがT君にありました。もともとT君はどちらかというと切実感がなくご両親からもしかられた経験がない生徒さんでした。
しかし、T君が受験する高校は、注目の専門技術が身に付くということもあって、今年はなんと一番倍率が高くなりました。そのような状況下にあっても、T君は宿題をやって来なかったので、度々私も厳しく注意したこともありました。でも、だからといってT君がやる気になったようには見えませんでした。
私がこのままではどうしようもないと思ったとき、助け舟をだしてくれたのは、塾に通う同じ中学校の卒業生の高1のH君でした。
H君「勉強をしないと高校に合格できない、とT君に言ってもあかんで」
私「えー、じゃあ何も言わないほうがいいの」
H君「そんなんしたらあかんで。いちおうT君は塾に来ることが勉強せんとあかんと思って来てるんだから。先生が面倒みんとあかんで」
H君とのそんな問答があり、私も今までの関わり方を変えていかなければと思うようになりました。
幸い、私の塾では、折々に自分で自分の心の傾向を発見するシートに取り組む時間をとっています。今回はT君に同伴してそのシートに取り組んでもらうことにしました。
シートの質問に取り組んでもらうとT君は、物事に対して後回しにしてその結果どうしようもなくなる現実を作り出していたこと、「まあ、いいか。何とかなる」といつも曖昧にする傾向が強いことがわかってきました。同時に、その心の傾向を詳しく説明しているガイドブックを一緒に読む中で、その一節に「あなたは、いい人だけで頼りにならないと言われたことがあります」という内容がありました。
その一節を読んだとき、T君は「僕、友達からこう言われたことがあります」と答えてくれました。そして、どのようにその傾向を改善していくかという所でT君は宿題をやってこなかったら自分にペナルティをかける意味で「テレビを3日間見ない」ことを自分から決めてくれました。
そして最後に「僕は今まで自分が変わらなければいけないと思ったことはなかったけど、今日、初めて変わらなければいけないと思いました」と言ってくれました。
それからのT君は本当に変わっていきました。
今までは家で勉強ができないと言っていたのが、1日3時間、時には5時間と家で勉強するようになりました。
そして、3月20日の合格発表の日、見事、自分が志望した高校に合格することができました。お母さんにお聞きすると同じ中学から10人の生徒さんが受験し、その学校に合格したのはたった4人だけだったそうです。
T君、本当におめでとう。願いに向かって自分が本気になって取り組めば、必ず道は開けることを今回の受験を通して実感したのではないでしょうか。
私が師事している先生からこのようなことを教えてもらいました。
「桜が咲くにはその花の芽が休眠している時に、冷たい空気にあたって桜の芽が目覚める。だから冬の季節のない国では桜は咲かないのです。桜にとって休眠打破は必要なのです」
このことばは、桜だけではなく私たちにも必要だと思いました。受験という試練があったからこそT君は自分の内にある本気の心に目覚めたのではないでしょうか。
これからも、新しい高校生活において是非、自分の心の中にある素敵な花を咲かせてほしいと心から願います。 続きを読む
3月20日は公立高校の合格発表の日でした。
中3のT君は、1カ月間だけ勉強を見てほしいとお母さんから頼まれました。同時に、家では勉強できないというご本人の希望でもありました。当初は受験するつもり高校のレベルがそんなに高くないこともあって何とかなるだろうとの思いがT君にありました。もともとT君はどちらかというと切実感がなくご両親からもしかられた経験がない生徒さんでした。
しかし、T君が受験する高校は、注目の専門技術が身に付くということもあって、今年はなんと一番倍率が高くなりました。そのような状況下にあっても、T君は宿題をやって来なかったので、度々私も厳しく注意したこともありました。でも、だからといってT君がやる気になったようには見えませんでした。
私がこのままではどうしようもないと思ったとき、助け舟をだしてくれたのは、塾に通う同じ中学校の卒業生の高1のH君でした。
H君「勉強をしないと高校に合格できない、とT君に言ってもあかんで」
私「えー、じゃあ何も言わないほうがいいの」
H君「そんなんしたらあかんで。いちおうT君は塾に来ることが勉強せんとあかんと思って来てるんだから。先生が面倒みんとあかんで」
H君とのそんな問答があり、私も今までの関わり方を変えていかなければと思うようになりました。
幸い、私の塾では、折々に自分で自分の心の傾向を発見するシートに取り組む時間をとっています。今回はT君に同伴してそのシートに取り組んでもらうことにしました。
シートの質問に取り組んでもらうとT君は、物事に対して後回しにしてその結果どうしようもなくなる現実を作り出していたこと、「まあ、いいか。何とかなる」といつも曖昧にする傾向が強いことがわかってきました。同時に、その心の傾向を詳しく説明しているガイドブックを一緒に読む中で、その一節に「あなたは、いい人だけで頼りにならないと言われたことがあります」という内容がありました。
その一節を読んだとき、T君は「僕、友達からこう言われたことがあります」と答えてくれました。そして、どのようにその傾向を改善していくかという所でT君は宿題をやってこなかったら自分にペナルティをかける意味で「テレビを3日間見ない」ことを自分から決めてくれました。
そして最後に「僕は今まで自分が変わらなければいけないと思ったことはなかったけど、今日、初めて変わらなければいけないと思いました」と言ってくれました。
それからのT君は本当に変わっていきました。
今までは家で勉強ができないと言っていたのが、1日3時間、時には5時間と家で勉強するようになりました。
そして、3月20日の合格発表の日、見事、自分が志望した高校に合格することができました。お母さんにお聞きすると同じ中学から10人の生徒さんが受験し、その学校に合格したのはたった4人だけだったそうです。
T君、本当におめでとう。願いに向かって自分が本気になって取り組めば、必ず道は開けることを今回の受験を通して実感したのではないでしょうか。
私が師事している先生からこのようなことを教えてもらいました。
「桜が咲くにはその花の芽が休眠している時に、冷たい空気にあたって桜の芽が目覚める。だから冬の季節のない国では桜は咲かないのです。桜にとって休眠打破は必要なのです」
このことばは、桜だけではなく私たちにも必要だと思いました。受験という試練があったからこそT君は自分の内にある本気の心に目覚めたのではないでしょうか。
これからも、新しい高校生活において是非、自分の心の中にある素敵な花を咲かせてほしいと心から願います。 続きを読む
贈る言葉-3
2007年03月14日
贈る言葉-3
3月13日は、中学校の卒業式です。塾の中3生に卒業お祝いメールを送りました。
卒業って新しい世界への旅立ちってイメージがします。
「13日、中学の卒業式やよ」と言ったら「もう、そんな時期か。早いなあ。」と言われました。たった1年前の出来事なのですが……。
中3生のC君もその一人です。彼は外国からお母さんと二人で小学6年生の時に神戸にやってきました。世界的に活躍できるようにとのご両親の思いから日本に来ることになったそうです。彼が塾に入ってきたのは去年の夏休みからでした。
「とても日本語がうまいなあ」がC君の第一印象でした。二人きりの授業の中で、C君は今までのことをいろいろ話してくれました。
初めて日本に来たときは習慣が違うことでとまどったことや、中学生になってからは、お母さんが夜も働いていたので、夜よく遊んでいたことやけんかをしたことなど、いわゆるやんちゃ坊主だったそうです。
「先生、怒りってどうやったら抑えることができるんや?」と真剣に言われたこともありました。
でも、私が最初に会った時、「C君は将来どうなりたいの?」とたずねたことがあります。すると「お金持ちになりたい」との返事が返ってきました。
「どうしてお金持ちになりたいの?」
「おかんに楽させてやりたいから」と言われました。その言葉がとても心に残りました。
塾に入ってからは、受験が近づいてきても必死になって勉強するのでもなく、特に英語は苦手でなかなかはかどりませんでした。
そうこうしているうちに進路を決定する時期になりました。
当初、C君は合格できる高校ということでA校にしたと報告してくれました。
でもC君の願いは技術を身につけて就職するということだったので普通科しかないA校は違うのではと思い、C君にそのことを話しました。
「俺も迷ったけど、学校の先生が工業系のB校のことを薦めてくれなかったから行けないと思ってA校にした」
「でも、大切なことやから、ちゃんと考えたほうがいいよ。A校とB校の学校のパンフレットを持っいるなら一緒に比べてみよう」と提案しました。
12月の寒い日でしたが、C君はいったん家に帰って、二つの学校のパンフレットを持ってきてくれました。そこから、就職先の会社を比べたり、資格がどれくらい取れるのかをみていきました。
「やっぱりB校の方が君が入りたい車関係の会社にも就職できるよ」と言うと、C君は「ほんまやなあ。俺、B校のほうが向いていると思う。おかんも工業系の学校に行ってほしいと言っていたし」ということでC君は次の日、担任の先生に志望校の変更をたのみ、受け入れてもらうことができました。そして、B校に合格することができました。
卒業式の日、C君が塾に顔を見せてくれました。すっきりした笑顔で「卒業しました。ありがとうございました」と頭を下げるC君に出会い、C君をここまでにしたのはお母さんを支えたいというC君の変わらぬ気持ちだったのではと改めて感じました。
表面上は親にたいして「うざい」とかきつい言葉を投げかけていても、本心は親との絆を大切に思っているやさしい心をどの子も持っているのだと思います。
そのことを信じて、中3生の皆さん、新しい高校生活が充実した日々となりますことを心より祈っています。 続きを読む
3月13日は、中学校の卒業式です。塾の中3生に卒業お祝いメールを送りました。
卒業って新しい世界への旅立ちってイメージがします。
「13日、中学の卒業式やよ」と言ったら「もう、そんな時期か。早いなあ。」と言われました。たった1年前の出来事なのですが……。
中3生のC君もその一人です。彼は外国からお母さんと二人で小学6年生の時に神戸にやってきました。世界的に活躍できるようにとのご両親の思いから日本に来ることになったそうです。彼が塾に入ってきたのは去年の夏休みからでした。
「とても日本語がうまいなあ」がC君の第一印象でした。二人きりの授業の中で、C君は今までのことをいろいろ話してくれました。
初めて日本に来たときは習慣が違うことでとまどったことや、中学生になってからは、お母さんが夜も働いていたので、夜よく遊んでいたことやけんかをしたことなど、いわゆるやんちゃ坊主だったそうです。
「先生、怒りってどうやったら抑えることができるんや?」と真剣に言われたこともありました。
でも、私が最初に会った時、「C君は将来どうなりたいの?」とたずねたことがあります。すると「お金持ちになりたい」との返事が返ってきました。
「どうしてお金持ちになりたいの?」
「おかんに楽させてやりたいから」と言われました。その言葉がとても心に残りました。
塾に入ってからは、受験が近づいてきても必死になって勉強するのでもなく、特に英語は苦手でなかなかはかどりませんでした。
そうこうしているうちに進路を決定する時期になりました。
当初、C君は合格できる高校ということでA校にしたと報告してくれました。
でもC君の願いは技術を身につけて就職するということだったので普通科しかないA校は違うのではと思い、C君にそのことを話しました。
「俺も迷ったけど、学校の先生が工業系のB校のことを薦めてくれなかったから行けないと思ってA校にした」
「でも、大切なことやから、ちゃんと考えたほうがいいよ。A校とB校の学校のパンフレットを持っいるなら一緒に比べてみよう」と提案しました。
12月の寒い日でしたが、C君はいったん家に帰って、二つの学校のパンフレットを持ってきてくれました。そこから、就職先の会社を比べたり、資格がどれくらい取れるのかをみていきました。
「やっぱりB校の方が君が入りたい車関係の会社にも就職できるよ」と言うと、C君は「ほんまやなあ。俺、B校のほうが向いていると思う。おかんも工業系の学校に行ってほしいと言っていたし」ということでC君は次の日、担任の先生に志望校の変更をたのみ、受け入れてもらうことができました。そして、B校に合格することができました。
卒業式の日、C君が塾に顔を見せてくれました。すっきりした笑顔で「卒業しました。ありがとうございました」と頭を下げるC君に出会い、C君をここまでにしたのはお母さんを支えたいというC君の変わらぬ気持ちだったのではと改めて感じました。
表面上は親にたいして「うざい」とかきつい言葉を投げかけていても、本心は親との絆を大切に思っているやさしい心をどの子も持っているのだと思います。
そのことを信じて、中3生の皆さん、新しい高校生活が充実した日々となりますことを心より祈っています。 続きを読む
旅立ちに向けて……
2007年03月01日
旅立ちに向けて……
当塾では、毎年中3生に卒業作文を書いてもらっています。
文章を通して自分の気持ちを表現する練習も兼ねて取り組んでもらっています。
何を書いても自由ですが、一応、起承転結の流れで書けるように以下のように決めています。
起:以前の自分はどうであったか
承:今はどのように変わりつつあるか
転:なぜ変わることができたのか
結:高校生になるにあたっての志
となっています。
原稿用紙1枚~2枚程度で書いてもらい、後でこちらがパソコンで打ったものを卒業記念に一人ひとりに渡すようにしています。
何年かして「あーあの時、自分はこんな風に思っていたのか」と振り返ってもらえればいいし、その時の志を思い出してくれたらと願って始めました。
では、今年の中3生の4人の中からM子さんが書いてくれた内容の一部をお伝えしたいと思います。
中学1年生の時の私は、結構自分に甘かったと思う。
テストで悪い点数をとっても平気で、まあこんなものだろうと油断していた。
2年生になってからは、少しは後悔したが、それでも何とかしようと努力もしなかった。
そのうち、だんだん後悔もしなくなり、3年生になるとますますその傾向は悪化していった。
そうこうしているうちに2学期となり、後悔しない私の心は白黒の世界になっていった。
さすがにこのままではだめだと感じるようになり、後悔することを意識するようにした。
そうすると後悔を感じる自分の心は真っ黒でどんどん暗くなる感じがした。
この暗闇から抜け出したいと思うようになり、少しづつ勉強をするようになり、
冬休みは今までにないくらい勉強した。
そうすると今までの白黒の世界から3色くらいのカラーの世界に変わってきた。
このような中であきらめないということを知ったような気がする。
M子さんは本が大好きなので、やはり独特の表現をするなあと思いました。
確かに白黒の世界からカラーの世界に変わるのは彼女にとって大きな転換だったと思います。
無事、私立の特進クラスに合格した(本人いわく奇跡だそうです)M子さんは高校生になっても、このまま塾を続けたいと先週話してくれました。
高校生になってM子さんがどのように自分の可能性を開いていくのかその歩みに同伴できるのはとても楽しみです。
続きを読む
当塾では、毎年中3生に卒業作文を書いてもらっています。
文章を通して自分の気持ちを表現する練習も兼ねて取り組んでもらっています。
何を書いても自由ですが、一応、起承転結の流れで書けるように以下のように決めています。
起:以前の自分はどうであったか
承:今はどのように変わりつつあるか
転:なぜ変わることができたのか
結:高校生になるにあたっての志
となっています。
原稿用紙1枚~2枚程度で書いてもらい、後でこちらがパソコンで打ったものを卒業記念に一人ひとりに渡すようにしています。
何年かして「あーあの時、自分はこんな風に思っていたのか」と振り返ってもらえればいいし、その時の志を思い出してくれたらと願って始めました。
では、今年の中3生の4人の中からM子さんが書いてくれた内容の一部をお伝えしたいと思います。
中学1年生の時の私は、結構自分に甘かったと思う。
テストで悪い点数をとっても平気で、まあこんなものだろうと油断していた。
2年生になってからは、少しは後悔したが、それでも何とかしようと努力もしなかった。
そのうち、だんだん後悔もしなくなり、3年生になるとますますその傾向は悪化していった。
そうこうしているうちに2学期となり、後悔しない私の心は白黒の世界になっていった。
さすがにこのままではだめだと感じるようになり、後悔することを意識するようにした。
そうすると後悔を感じる自分の心は真っ黒でどんどん暗くなる感じがした。
この暗闇から抜け出したいと思うようになり、少しづつ勉強をするようになり、
冬休みは今までにないくらい勉強した。
そうすると今までの白黒の世界から3色くらいのカラーの世界に変わってきた。
このような中であきらめないということを知ったような気がする。
M子さんは本が大好きなので、やはり独特の表現をするなあと思いました。
確かに白黒の世界からカラーの世界に変わるのは彼女にとって大きな転換だったと思います。
無事、私立の特進クラスに合格した(本人いわく奇跡だそうです)M子さんは高校生になっても、このまま塾を続けたいと先週話してくれました。
高校生になってM子さんがどのように自分の可能性を開いていくのかその歩みに同伴できるのはとても楽しみです。
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