Q.将来の仕事って生活できないとだめなんですか。

2007年07月22日

塾で、子どもたちから、親や学校、社会についての不満や文句、疑問、愚痴を様々な形で訊くことがあります。私なりに智慧を絞って返答した事例や考察し、ご本人や親御さんにアドバイスしたり説明した内容をまとめてみました。プライバシー保護のため状況設定等は変更しています

Q.将来の仕事って生活できないとだめなんですか。

私は高校2年生です。そろそろ進路を決めなければいけないけれど、どんな職業に就いたらいいか迷っています。いろいろ自分の中には興味がある仕事があるのだけれど、以前、お父さんに話したら「その仕事では食べていけないだろう。もっとしっかり考えなさい」と言われました。それ以来、自分の気持ちを伝えてもどうせまた同じことを言われるだろうと思うと相談できません。


A.(本人に対して)
将来、何になりたいか、どんな職業が向いているのかはとても悩みますよね。こんなとき、私はこんな風にアドバイスをしています。具体的な職業がわからなきとき、あなたが心に響く言葉はないですか。たとえば、「癒す」とか「育てる」です。
「癒す」はお医者さんや看護師さん以外にスクールカウンセラーや美容関係のお仕事もそうだと感じる人がいるかもしれません。また「育てる」は教師や保育師、また草花を育てる造園業や犬やいるかの調教師なども入るのではと思います。自分が魅かれる言葉には、必ずあなたのやりたいことと結びついていることが多いと思います。そして、どんな仕事があるかわからない人は作家の村上龍さんが書いた「15歳のハローワーク」という本もたくさんの仕事の内容が紹介されていて参考になると思います。

A.(親御さんに対して)
確かに、子どもさんの将来のことですから、夢物語のような発想で、現実感がない話をされるとつい「それでは、社会ではやっていけない」と思ってしまわれるのもわかります。ただ、こどもさんがなぜそのように思ったか、どのような背景があったかだけでも聞いてあげると、以外と本人が真面目に考えていることがわかり適切なアドバイスができたり、あるいはならばこの勉強をしてみたらとか、一緒に考えることで日頃、あまり話さないこどもさんの心の内を理解するきっかけともなります。大切なことは子どもさんが志を持ち始めたことを肯定する姿勢で関わっていただけたらと思います。

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