「こんにちは」「さようなら」の挨拶から生まれるあたたかな絆

2007年06月08日

 「こんにちは」「さようなら」の挨拶から生まれるあたたかな絆

 塾に通ってくる生徒さんが、勉強を通して人間として成長してもらうことが響ゼミナールの願いの一つです。
 そのために小さなことからでも一人ひとりが元気に通ってくれることを心がけています。
 子どもたちの気持ちを聞くことも、独自のワークシートに取り組んで自分の気持ちや志を意識化してもらうこともそうです。
 それ以外にも実際の行動面において、「あいさつ」がきちんとできることも大切だと考えています。

 しごく当たり前のことなのですが「こんにちは」や「さようなら」という日常のあいさつをすることが慣れていない子どもさんもいます。
 そんな中で、今年の4月から入塾した浪人生のK君はいつも元気に「こんにちは」から始まり、授業が終わると「ありがとうございました。さようなら」と実にさわやかな挨拶ができる青年です。
 彼のあいさつを受けるとこちらもエネルギーをもらったように感じます。
 で、私も意識して特にこどもたちが帰るときは戸口まで見送って、心を込めて相手が言わなくても「さようなら」という風にしています。
 そんな時、K君がいつものようにあいさつをして帰ってから、まだ授業がある高2のH君に「本当にK君ってさわやかで気持ちいいよね」と何気なくいいました。

 そうするとH君は「そんなん、さわやかと言われても俺、恥ずかしくて言われへんで」と言うのです。
 私は「でも、形から入るのっていいと思うよ。気持ちもしゃんとするし」と返しました。
 それに対しては、何も返事をしなかったH君でしたが、授業が終わって帰るとき「俺も、さわやかにあいさつして帰ろうかなあ」と言い出し、笑顔で「さよならあ」と大きな声で3回も言って帰りました。
 それを見ていた同じ高2のK子さんは「H君、おもしろいなあ」と笑いながら「じゃあ、私も!」と言って帰る時に、明るく「さようなら」と3回言って帰りました。
 その後、高1のT君にこの話をすると「えー。僕なんかそんな明るくさよならって言えないなあ」と返ってきました。
 T君はちょっと、おとなしめの生徒さんです。でもそのT君も帰る時に今までとは違って、彼なりに優しい声で「さようならあ」とやはり3回言って帰っていきました。 その日はまるで「さようなら」の大合唱のような一日でした。
 でも、なぜかあたたかい気持ちになり、みんなとの絆を感じました。
 これからもこの風土を塾に定着させていくのもこどもたちと心を一つに勉強に向かう一歩かなと感じました。

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Posted by kobehiro at 05:41│Comments(0)学習塾
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